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    タイ国での在庫管理の特徴として、ロット番号単位での管理が必要になるケースが
   よくございます。
   1つにはBOI品の管理の為、また得意先さんからの依頼事項として、それから
   社内の品質管理上の問題でも、生産品のロット番号と同品目を生産する為に使用された
   材料のロット番号までさかのぼり、同一ロットにて生産された品目のロット番号には
   どのようなものがあるのかといった履歴管理が要求されます。
   ただ、このようなロット管理をおこなう為には当然のことながら購買から在庫移動、
   生産から出荷に至るまで全て在庫の動きにロット番号情報を入れ込む必要があり、
   これを手入力でおこなわれるのであれば、同作業に掛かる工数はかなり大きなもの
   になりますことと、また膨大な量のロット番号データより選択する形となりますので
   入力ミスも少なからず発生してしまいます。
   そこで、この問題を解決するための手法としてバーコード(QRコード含む)を活用
   したシステムをご導入されるケースがタイでも増えており、同システムの具体的な
   内容としましては、以下の通りでございます。


バーコード(QRコードを含む)システムの概要
1、発注バランスデータより、受入予定日を元に
  した材料受け入れ用バーコードリストを作成
      
2、材料受入時に、前項のバーコードリストを参照
      しつつ材料現品を確認しながらリスト上の
      バーコードを読み込むことにより、材料受入
     データの作成をおこなう
3、材料受入データを基にして、仕入先からの
  納品物(材料)に貼るバーコードラベル
  (材料コードやロット番号等)を印刷
4、作業指示書にバーコードを出力する
5、生産ライン内で作業指示書上のバーコードを
  ハンディPCにて読み込むことにより作業実績
  入力をおこなう
6、前項の作業実績データを基にして、製品ラベル
  の発行をおこなう
7、受注バランスデータより、出荷予定日を元に
  出荷指示用バーコードリストを作成
8、前項の出荷指示レポートを使用して、出荷準備
  場所で実際の出荷品に付けられた製品ラベルの
  バーコードと照合チェックをおこない出荷確認
  データを作成する。
9、倉庫移動をおこなう際に、製品ラベル上の
  バーコードを入出荷場所で読み込みことにより
  在庫移動データを自動作成
10、月末時の棚卸の際には、倉庫内の現品に貼られて
  いるバーコードラベルを読み込むことにより
  在庫棚卸データを自動作成